その他の効用

ブルーベリーに多く含まれているアントシアニンは、目に良い効果をもたらすだけではなく、人体のコラーゲンを基質とした結合組織、たとえば軟骨部や靱帯、腱などを強化する働もあるのです。それに加えて、炎症が起こっている結合部分では、コラーゲンを破壊する酵素を阻害してコラーゲンの合成を促進するので、傷の回復などを早める役割もあります。

 

そのうえ、筋肉をリラックスさせる働きもあって、月経の時の痛みや不快感を軽減することができるため、女性にとっては月経時の悩みを解消してくれる、力強い味方になるともいえるでしょう。

 

さらに、このアントシアニン色素にはビタミンPと同じような作用があるといわれています。ビタミンPには、毛細血管の抵抗性を高める作用があることが知られています。これは、毛細血管から血がにじみでる性質、すなわち毛細血管透過性を抑制することができるということです。

 

具体的に言えば、毛細血管を強化することにより、脳内などでの血管の損傷を防いでくれるということです。加えて、血液の成分の一つである血小板が凝固することを抑制する作用もあるので、血液をサラサラにして、血管の老化や循環障害を改善してくれます。

 

この他、ブルーベリーの果実成分の中で注目すべきことは、食物繊維の量が非常に多いことです。そもそも果実は食物繊維を多く含んでいるのですが、その中でも多いといわれているキウイフルーツやバナナをはるかに上回る食物繊維を、ブルーべリーは含んでいるのです。