ブルーベリーについて

 

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属に分類される北米原産の低木性果樹です。ブルーベリーという名称は、収穫時期になるとその果実がエレガントなブルーになることからきています。

 

歴史的にはまだ新しいもので、今世紀初頭から改良が進められた20世紀生まれの果実です。ブルーベリーが初めて日本に入ってきたのは1951年ですが、民間で栽培が開始されたのはもっと後の1976年頃です。

 

成熟した果実の濃い青紫色には、目に良いと注目されているアントシアニン色素がたくさん含まれています。青くなったばかりのブルーベリーの実は、まだ酸っぱいものが多いので、樹上で追熟させたほうが甘味が増して美味しく食べることができます。

 

熟した果実を見分けるには、実と軸の接続部を見ましょう。そこが黒く変色しているものが熟しています。熟した果実は触れるとポロンと落ちる感じです。また、白い粉(ブルーム)が付いているものは新鮮な証拠です。

 

ブルームは鮮度を保つ働きがあり、ブルームごと食べても心配はありません。新鮮なブルーベリーは、そのまま食べるのが一番美味しいと思います。数粒のブルーベリーを手のひらに乗せて、いっぺんに口の中に放り込めばちょうどいい味になります。甘いものや、ちょっと酸っぱいものが混ざって、絶妙な味になるのです。

 

摘み取ったブルーベリーは追熟しないので、冷蔵庫に入れて保存し、できるだけ早く食べるようにしましょう。もし食べきれなかったらジャムやソースなどに加工するとよいと思います。