白内障への効果

 

強力な抗酸化作用を持つブルーベリーは、白内障に対しても大きな効果が期待できるのです。ブルーベリーの効能は、一般的には目の疲れに良いというイメージが強いと思われます。確かに網膜に良い作用があるとされているアントシアニンが多く含まれており、ブルーベリーを使用した健康食品なども販売されています。

 

日本ではまだ医薬品としては認可されていませんが、すでにヨーロッパでは、白内障の治療にブルーベリーを素材にした医薬品が使われていて、実際に成果も出ています。一例を示しますと、50人の患者さんにアントシアニンを含む薬剤を1日200~400ミリグラムずつ、5ヶ月間にわたって与えたところ、90%以上の患者さんの白内障の進行が明らかに抑えられた、という報告があります。

 

白内障に対しては、手術をする以外に決定的な治療法はないとされている現状を考えると、これほど大きな成果が上がったということは実に驚くべきことです。

 

日本においても、日常的にブルーベリーを摂っている人の中には、白内障の進行が止まったり、白内障による視力の低下やかすみ目が治ったりした人が多くいるようです。高齢化社会になった現在では、これからますます白内障になる人が増えると予想されます。そんなときに、ブルーベリーは非常に心強い味方になるに違いありません。